味の見聞録
羊肉料理店
女性にも大人気!!安い! 旨い! ヘルシーな、羊肉料理

龍水楼 
柔らかい滋味があり、薬味類と調和する醍醐味を味わえる      

一見普通の中華料理店風であるが、店主箱森氏による奥深い料理に、根強いファンをもつ。
人気料理の一つが、北京名物「仔羊のしゃぶしゃぶ」(要予約、五人前〜、一人五千円〜)。まずは、豆腐干と野菜のあえもの、砂肝の煮物、ピータン、揚げエビ団子といった料理が出されたあと、鍋が出る。「この鍋は、北京に東来順という名物店がありまして〜」という、箱森氏の名口調の説明も、欠かせない調味料なのでお聞きのがしなく。沸き立つ湯の回りには、薄切りにされた仔羊肉とともに、ずらりと薬味が並ぶ。胡麻油、老酒、芝麻醤、ねぎとにらの微塵切り、香菜、腐乳、豆板醤、生姜、にんにく、にんにくの蜂蜜漬けと十一種。基本の酢醤油に銘々が好みの薬味を投入して楽しむ。おすすめは、小鉢を二つもらい、一つはシンプルな酢醤油にねぎ、もう一つは、薬味を入れて変化していく味わいを楽しむのがいいだろう。仔羊肉は香りよく、柔らかい滋味があって、薬味類と調和する醍醐味を味わえる。仔羊の香りが移った野菜類も美味。肉のあとは水餃子。仔羊肉餡入りのもちっとした皮と香りの強い餡は、癖になるは必至。そのあとに全蛋麺を入れて仕上げ、デザートは北京の同和居名物の玉子と油のデザート、三不粘で決まり。

龍水楼
千代田区神田錦町1-8
tel.=03-3292-1001
営業時間=11:30〜13:50(土は昼のみ〜13:30)、17:00〜20:00
定休日=日曜祭日


千里香 
中国吉林省に位置する延辺朝鮮自治州料理の店
料理の中心になるのは羊肉と狗肉 

中国吉林省に位置する延辺朝鮮自治州料理の店。料理の中心になるのは羊肉と狗肉。店内のテーブルは、炭が入れられるように中央がくり抜かれている。その上にアルミの串台をのせ、様々な肉の串を焼く。羊串肉は、羊カルビが百五十七円、二枚刺されたラム骨つきカルビが八百四十円、羊筋が二百十円。塩ピーナッツ、もやしナムル、大根の細切りキムチの突き出しが出されたあと、唐辛子粉、フェンネルシード、クミンが強く香るミックススパイスの三種を盛った小皿が出される。串もこのスパイスがすでにまぶされていて、羊の香りと強い香りが混ざりあって、食(串)が進むこと。一方羊スジは噛み応えがあって上品でない分、スパイスとよく合う。骨つきはスパイスでなく辛みのあるタレがまぶされて、これは酒を呼ぶ味。同じく辛いタレをまぶしたうずら、塩だけの牛ハツもおすすめ。辛くクミンの香りを利かせた、羊肉とねぎの炒め千十五円もぜひ。お相手は真露。 

千里香
新宿区百人町1-7-10 細野ビル2F・B1F
tel.=03-5338-6918
営業時間=11:00〜翌5:00
年中無休


故郷(のたが) 
野菜料理以外はすべて羊のモンゴル料理店 

モンゴルから来日して十年になるナーリンさんが、友人と息子と始めたモンゴル料理店。
チンギス・ハーンの肖像画などが飾られた小体な店に入った途端、羊の香りに包まれる。まずは前菜に「ボーザ」蒸し餃子六百三十円を。小龍包型の餃子で、厚い皮を噛むと中から肉汁が飛び出てくる。餡はもちろん羊肉で何もつけずともうまし。次は「チャナサンマハ」羊肉旨煮百グラム三百円〜を。一皿約六百グラム以上の迫力ある骨つき肉。圧力鍋にて塩だけで煮たもので、手でつかみナイフで削って食べれば、噛み締めるごとに野味あふれる滋味がにじみ出る。味が濃く噛み応えある肩肉、香り強くやや柔らかいモモ肉、どちらもあごが疲れるほど噛み抜こう。次のおすすめは、「ハルーントゴ」羊鍋三千九百八十円。羊骨から長時間かけてとったスープに、棗とクコの実を入れ、羊の薄切り肉、しいたけ、野菜を入れていく。羊独特の香りが漂うコンソメ色のスープは、味がクリアーで穏やかなうまみをもつ。具材を入れていくにしたがって味わい深くなり、最後は手でちぎって入れてくれるすいとんでしめる。料理のお相手は、四十六度ある乳の蒸留酒をストレートで。羊のクセとぶつかり、相性よし。その他、「行宮焼き」千六百円、スープで長時間煮込んで味つけし、大根ねぎとともに蒸しあげた「清蒸羊肉」千五百円など。野菜料理以外はすべて羊。

故郷
豊島区池袋2-63-6 パレスガーデンミラノ1F 
tel.=03-5951-8894
営業時間=17:00〜23:45
年中無休 


金の羊 
行列店「金太郎」が移転改名人気の元は厚さ一センチ以上ある肉   

新橋の人気行列店「金太郎」が移転改名。人気の元は厚さ一センチ以上ある肉の醍醐味。一皿七百円の生でもいけるという肉はアイスランド産。七輪に山型のジンギスカン鍋を置き、羊の脂が引かれ、周囲には、ねぎ、もやし、玉ねぎの「野菜三品盛り」六百円を配置する。肉を一枚ずつさっと焼けば、肉質は実にしなやかで特有の豊かな香りが広がる。甘辛ダレもしつこくなく、食べ終わったあとは北海道風に薄いジャスミン茶で割って飲む。その他にんじんやにらが加わった「野菜六点盛り」千二百円、「きのこ盛り」九百円、「イクラ醤油漬け」六百円や、水ダコの頭を使った「ボッツのぬた」五百八十円と北海道料理もある。締めはいかきび飯に鰹節をのせ、秘伝のタレをかけた「ねこ飯」三百十円で。やかん入りの酒「男山」も雰囲気あり。裏メニュー「羊のユッケ」もあり。行列覚悟。

金の羊
港区新橋4-15-4  
tel.=03-3432-8929
営業時間=17:00〜24:00(土・祭日〜23:00)
定休日=日曜日


ひつじの新町や 
ジンギスカンの町として知られる信州新町の羊を仕入れ、熟成 

長野出身のご主人が一人で営むカウンター中心の小体な店。ジンギスカンの町として知られる信州新町の羊を仕入れ、熟成して使う。ジンギスカンとは異なり、小さな焼肉用ガスコンロに網をのせ、そこで自ら焼く。「焼肉(脂身をそぎ落とした赤身肉)」各七百五十円、野菜つき。「あぶら」(脂身を残した肉)七百五十円。「盛り合わせ」八百円。「たたき」八百円。「赤ワイン漬け」八百円。いずれもきめの細かい肉質をもった上品な味わい。最初は塩だけで食べ、にんにくや生姜、醤油、七味などをもらって様々に楽しむことをおすすめする。とくにタタキはおすすめ。その他羊の味噌煮込みもよい。

ひつじの新町や
江東区古石場1-2-1 新村ビル1F 
tel.=03-3643-5433
営業時間=18:00〜満席になるまで
定休日=日曜祭日


玄 
クセがあまりなく、味わいもよいオーストラリア産羊肉 

開店直後から急激な人気。カウンターと小テーブルが数卓。「生ラムセット」八百円、「ももサイコロセット」八百五十円、「特上ロースセット」千二百円と廉価。目の前に七厘とジンギスカン鍋が置かれ、自分で焼く。オーストラリア産羊肉で、クセがあまりなく、味わいもよい。さらに店の売りは、「信州小林牧場直送サホーク」セット千五百円。肉質がしなやかで、品のある滋味がある。ただし品切れの場合ご容赦。オーストラリア産はタレで、サホークは塩で食べるといいだろう。その他ニュージーランド産「ラムチョップ」五百円、「馬刺し」八百円〜もあり。


中野区中野3-36-4 
tel.=03-3380-3832
営業時間=11:30〜13:30、17:00〜23:00
年中無休


鐵玄 
驚くべきは、ラムレバー刺しほんのりラムの香りが漂う脂が乗った甘い逸品 

中目黒ガード下に佇む小体な店。北海道産生ラムジンギスカンは、ロース九百五十円、ヒレ千二百六十円、骨つき千二百円、ラムの生ウィンナー焼き九百五十円。驚くべきは、ラムレバー刺し七百三十円。ほんのりラムの香りが漂う脂が乗った甘い逸品。鮮度が約束されているだけあって肉類も上等。進められるままに、ロースをタレで、ヒレを塩で食べると、脂となじむタレ、塩で引き立つ肉の滋味がよくわかる。メニューも豊富で、豚のシマチョウやトントロほか八種五百八十円〜、各種銘柄鶏や鴨、キジ八百四十円〜、和牛のハラミ、カルビほか八種など。締めはぜひ「ラムカレー」三百八十円を。

鐵玄
目黒区中目黒3-5-21
tel.=03-5773-0218
営業時間=17:00〜翌1:00(土〜翌3:00、日・祭日〜22:00)
年中無休



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