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広味坊 皮の二種類の食感、餡のうまみ、餡から滲み出る汁 四つの楽しみ しなやかな感性と大胆な着想による独創的中華を作り続ける、若き女性料理人、五十嵐美幸氏の店。 哈広味坊(Komibo) 和点 ずらりと焼酎のビンが並ぶ、ダイニングバーのようなモダンな内装の店。しかし中心は餃子。焼餃子、水餃子、日によって揚げ餃子、あんかけ餃子などもあるが、お奨めは焼餃子。薄い通常の皮の餃子六個五百円と手作り皮の餃子五個五百円があるが、お奨めは後者。ころりと丸く、厚みのある(長さ五・五センチ、幅四 センチ、高さ三センチ)餃子で、香ばしい焼き色がつけられている。まずはニンニク餃子を。厚く、むっちりと歯を押し返すような皮に歯が入ると、よく練られた肉餡の甘さが滲み出る。時折、キャベツの歯ざわりがシャキッと響き、ニラ、ニンニクが香る。国内産による小麦粉自体の甘みと香りが伝わる皮の素晴らしさもさることながら、餡のバランスもよい。 和点(Waten) 歓迎 蒲田発祥ともされる通称「羽つき餃子」を出す店の一つ。その名の由来は、仕上げに片栗粉と強力粉を混ぜた水を入れることにより、極薄い皮が餃子を囲いつなぎとめているという特徴から。この店を推すのは、鶏と豚を練った餡の優しい味わい、噛むと飛び出る漢方入りスープ、漢方入りスープやニンニク、辣油などを調合した刺激的なタレ、そして値段の安さ。パリッと薄皮が砕け、カリッと香ばしい皮に歯があたり、白い皮にめり込み、中からスープが飛び出て舌に広がり、複雑味のあるタレがからむ。五つの楽しみのある餃子が六個で三百五十円。さらに土曜日は百円引きである。 歓迎(Hoanyon) 潮州 皮の軽く硬い歯ざわりを楽しみたくなったらこの店へ。カウンター八席、テーブル八席の小体な店は、常に満席。厚い鉄板を使い、蓋の端から何度も水を入れて蒸し焼く餃子は、両面共に焦げ色がついて、かじればカリッカリッと軽い音が高らかに響く。餡は豚バラ肉に国産キャベツ、白菜、セロリ、長ネギを混ぜた、野菜中心の優しい味わい。五個四百円。豚肉と炒り玉子、それにニラをたっぷりと入れ込んだニラ餃子五個四百五十円もぜひ。 潮州(Choshu) 赤坂璃宮 銀座店 おなじみ赤坂璃宮の旗艦店。焼物やスープ類のうまさが光る同店だが、香港出身の点心師による点心類も美味。昼にはずらりとラインナップされるが、頼めば夜でも注文可能。 赤坂璃宮 銀座店 煌家 地元民に愛される中国料理店。意外に知られていないのが焼餃子のうまさ。店主の実家の製麺所から納品される皮は、薄いながらも存在感あり、それを揚げるようにして、焼き上げる。片面は一面狐色に包まれ餃子同士がくっついている。食べれば、実に香ばしく、歯はカリカリと軽快な音を立てる。餡は肉中心。肉のうまみが凝縮されており、そのまま食べるか、酢だけで食べることを推す。六個六百三十円。 煌家(Koka) 楽衆軒 高級店が立ち並ぶ白金台には希少な、台湾料理を主体とした大衆中華料理店。料理は少量ながらほとんど五百円代。餃子は六個で五百五十円だが、他店より一回りほど大きく(長さ約九センチ!)迫力あり。軽い食感の皮が破れると、キャベツ、ネギなど、野菜を主体とした豚肉餡の穏やかなうまみに包まれる。ヒリリときかせた胡椒の辛みも癖になる。酢だけか、香りが複雑な自家製辣油と酢でタレを作り、食べるといいだろう。半餃子三個三百五十円もあり。 楽衆軒(Rakushuken) 悠好 前号でもご紹介した餃子の名店。一度茹で両面を焼かれたこぶりな餃子の厚い皮が、カリリとはじけると、汁が豊かに飛び出す。餡に入った背脂のコリッとした歯ごたえと丹念に練られてうまみが引き出された赤身ひき肉のうまみも魅力で、小麦粉のほの甘さが漂う皮と共に餃子の醍醐味を再確認させてくれる。沙茶醤と酢醤油による風味豊かなタレも魅力的。八個七百三十五円は、困ったことに、何皿もお代わりしたくなるは必至。 悠好(Nihao) 東京餃子楼 薄い皮、白菜とニラ主体、肉少量という至って普通の餃子ながら、餃子主体に店を始め、深夜まで賑わう人気店となったのは見事。 東京餃子楼(Tokyo-Gyozarou)
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