堀 紘一

「男は愛嬌、女は度胸」
大切なのは、能力と人間的な魅力


東大法学部を卒業後、新聞記者、商社マンを経て、

ボストンコンサルティンググループに入社、

十一年間にわたり日本法人の社長を務め、

日本のコンサルティング業界を牽引してこられた堀紘一さん。

その後、株式会社ドリームインキュベータを設立。

同社を東証一部上場企業に育て上げ、

自身も経営者としての手腕を発揮されている。

宮内
ようこそ、おいでくださいました。
お招きいただき、ありがとうございます。
宮内
堀さんとは、随分長いお付き合いになりますね。
もう三十年以上です。私は一九八一年から十九年間、ボストンコンサルティンググループ(BCG:一九六三年に設立された、世界的な経営コンサルティング会社)に勤めましたが、その時に、軽井沢で二泊三日のセミナーを開催しまして、宮内さんをはじめ錚々たるメンバーにご参加いただきました。そのセミナー終了後、私は主催者として軽井沢駅に宮内さんをお送りしたのです。
宮内
そうでしたね。私もよく憶えています。
その時に思ったのが、何という若い社長がいるのだろうと。今でもそうですが、当時の日本では二世、三世ではなく、四十代で社長をなさっている方はあまりいませんでしたね。
宮内
長いお付き合いというのは、本当に安心感がありますね。
 ところで、今日は和食ですが、堀さんはお肉がとてもお好きでしょう。小さい時からずっとそうですか。
和食も食べますが、お肉は昔からずっと好きですね。私は今六十八歳で、残された人生の中でおそらくあと一万食も食べられないでしょう。そう考えると、食べ甲斐のある物を食べたいわけです。
宮内
なるほど(笑)。しかし、年と共に嗜好が変わりませんか。肉から魚へとか。
普通は、肉から魚へ、そして魚も川魚へと変わると言いますね。でも、私の場合は全く変わらないのです。
宮内
魚もだんだん白身が好きになると言いますでしょう。私はまさにそのように変わってきまして、今は白身の魚が大好きなのです。昔、パリで仕事先の方と食事をする時に、パリで一番のフランス料理を食べさせてもらえるのかと思いきや、何たることか日本料理屋へ連れて行かれて驚いたことがありました。でも、今なら嬉しいですね。とても気の利く会社だなと思います(笑)。
最近は、パリにも日本料理屋がたくさん増えましたが、値段は高いですね。

この続きは、是非本誌にてご覧ください。