味の見聞録

カテゴリ:その他レストラン
話題の新店
その他レストラン
OUT
レッド・ツェッペリンに
トリュフのパスタと赤ワイン

「ワンディッシュ、ワンワイン、ワンアーティスト」という、おそらく世界で唯一のレストランだろう。料理は、「トリュフを使ったフレッシュパスタ」のみ。飲み物は、赤ワインとシャンパンの各一種類のみ。店内に流れるBGMは、レッド・ツェッペリンのみである。

 オーストラリア人のオーナーが世界中を食べ歩くうち「ラーメン屋やカレーライス屋、寿司屋など、一つの料理で成り立たせられる日本なら、このアイデアを実現できるのではないか」と、思いついたという。

 店名「OUT」は、ツェッペリンのアルバムタイトル『In Through the Out Door』から取った。「出口のドアから中に入る」。つまり日頃の行動とは逆で、既存の概念を壊し、新構築するという意味につながる。 

 頼めば暫くして、パルミジャーノ・レッジャーノとバターで和えただけのパスタが運ばれる。オーナーのうちの一人である金髪美女のセーラさんが、トリュフの塊を取り出し、白い指でパスタの上に細く削り落とす。この光景だけで色香が漂う。パスタの熱で温められたトリュフが、隠微な香りを立てて顔を包む。たまらずパスタを口にすれば、甘いパスタ生地の味わいが広がり、後からトリュフ香が鼻腔へ突き刺さる。
「トリュフにはレッド・ツェッペリンが合う。オーナーが自宅で食事をしていた時に発見しました」と、セーラさんは言う。確かにトリュフ香にコーフンする心を、音楽が煽るような感覚がある。

 パスタと赤ワインのセット(パスタ百五十グラム+ トリュフ五グラム + 赤ワイン・グラス) 四千円。パスタのみ二千九百円、ワインのみの利用も可能。

 世界中のシェフたちがこの店に来てトリュフ料理を特別に作るイベント『トリュフシャッフル』も不定期で開催している。

東京都渋谷区渋谷2-7-14 VORT青山103 
電話=非公開
営業時間=18時~深夜2時  
定休日=月曜日
たまごサンド
その他レストラン
CENTRE THE BAKERY
食パン専門店ならではの
香り高いパンと玉子の出会いの妙

 銀座で行列の絶えない食パン専門店のカフェでいただける「オムレツサンドイッチ」八百六十四円(午前十一時より)。

 三種ある食パンの中から、国産小麦の角食パンを使い、バターとマヨネーズを薄く塗って、四角いオムレツ状に仕上げた玉子を挟み込んである。ふんわりと歯を包み込む食パンの甘い香りが素晴らしく、突き破れば分厚い玉子に到達する。

 パンを上下にして食べると、玉子が溢れ出るので、左右にして食べるべし。玉子の甘みとパンの上品な甘み、マヨネーズのかすかな酸味のバランスがいい。

 また、「たまごサンドイッチ」九百七十二円は、辛子マヨネーズを塗った食パンに、ゆで玉子と薄切りのキュウリを挟んだもの。こちらもおすすめ。

 お相手には、三種のフルーツを混ぜ込んだ、実に香り高い「ミックスジュース」千四百四円をぜひ。

東京都中央区銀座1-2-1 東京高速道路紺屋ビル1階 
[食パンショップ]
電話=03(3562)1016
営業時間=10時~19時(売切れ次第終了) 
[カフェ]
電話=03(3567)3106
営業時間=10時~20時(19時LO) 
年中無休
ハンバーグ(1)
その他レストラン
GOTHAM GRILL
何もつけずそのままで楽しむ
炭火焼された熟成赤味肉の旨味

NYスタイルのステーキとハンバーガーの名店。店内の熟成庫で一カ月ほど熟成させたジャージー牛の赤身肉の美味しさを楽しませてくれる。

ハンバーグは、ランチ時に「チョップドステーキ」千五百七十円(サラダ・フレンチフライドポテト・パン付)で提供される。

炭火で焼かれた香ばしさをふりまきながら登場するチョップドステーキは、まさに肉。食欲をくすぐる表面の焦げ香と、牛肉自体が持つ甘い香りが入り混じって、笑顔を呼ぶ。粗く叩いて成形されたステーキは、口に入れると、噛みしめる喜びを感じさせる牛肉の猛々しさがある。

ソースは添えられていないが、そのままで十二分。途中で黒胡椒をふりかけたり、マスタードをもらってもいいだろう。

渋谷のブーランジェリー「VIRON」の系列店で、美味しいパンもこの店の魅力。

GOTHAM GRILL 
東京都渋谷区東3-16-10 J-Park恵比寿㈽ ALTIMA1階  
電話=03(5447)0536
営業時間=11時半〜17時、18時〜22時(L.O.)
定休日=火曜日
話題の新店(1)
その他レストラン
ル・クラビエール 有栖川
この店でしか味わえない
二十種の料理と酒のマリアージュ

昨年十二月、マンションの地階に開店したレストラン。

従来のレストランと違うのは、十五皿の料理と十五種の酒で一万五千円、二十皿・二十種の酒で二万円という、コース構成である。ご主人の吉田正俊さんは、長い間都内の有名フレンチ各店で働いてきたソムリエ。「熱々の料理は出来立てを味わってほしい」、「一つの皿の中にも酒との様々な相性がある」など、これまでの経験の中で感じてきた、現状のレストランへの飽き足らぬ思いから、酒と料理を生かす道を考えた結果、たどり着いたのがこのスタイルなのだという。

例えばある日は、桜エビとサンセール白の組み合わせからスタートし、岩海苔、キスと極上山葵、シマエビなどを、それぞれに合う吟醸酒と供し、蒸したハマグリや熟成スズキはシャンパーニュと合わせ、紫ア

スパラガス、稚鮎、サバとレモン、穴子を各種白ワインと合わせるといった具合。それぞれ料理と酒が少量ずつなので、二十種でもスムーズにお腹に収まる。

野菜や魚の後は、キントア豚、ビュルゴー家のシャラン鴨、フランス産の仔牛フィレ、パスタと続き、銘醸赤ワインと出会わせる幸せが待っている。

料理はソースを使わず、可能な限り塩だけで簡素な調理をして出されるが、それぞれの食材の質が国内最高品質で、マリアージュの本質を官能レベルで体験できる。

また、スピーカー、ミュージックサーバー、アンプなど、いずれも一級品を揃えた音響施設も素晴らしい。その高音質の音楽を聞きながらの、料理と酒のマリアージュ。ぜひ体験されたい。

東京都港区元麻布2-1-20 有栖川ナショナルコート地下1階
電話=03(6721)7142
営業時間=18時〜23時
定休日=日曜日・祝日
東京ディズニーシー
その他レストラン
マゼランズ
大航海時代の装飾品に囲まれて楽しむ世界の料理

エクスプローラーズ・ランディングにそびえる荘厳なフォートレス(要塞)にある、エレガントでシックなレストラン。大きな塔の中、扉を抜けた中二階がラウンジで、装飾の付いた螺旋階段でメインダイニングに降りる。ダイニング中央に置かれたゆっくりと回転する巨大地球儀、天井に描かれた星座、数々の探検で集められたという装飾品は必見。また、本棚の奥に隠されたワインセラーダイニングルームも、しっとりとディナーをいただける上質な空間を醸している。

昼はアラカルトもあるが、夜は四千五百円、五千五百円、七千五百円の三コースのみ(※十周年のコースは七千八百円)。プリフィックススタイルでオードヴル、サラダまたはスープ、アントレ、デザートからそれぞれ一品ずつ選択する。アントレでは、火加減が見事な「鴨胸肉のロースト、オレンジソース」、肉汁に溢れ各部位の滋味の違いを堪能できる「牛フィレ肉のポワレともも肉のロースト、グリーンペッパーソース」(※十周年のコース)が素晴らしい。

ワインも豊富でソムリエのサービスも的確。こちらも人気店ゆえ、ご予約を。

東京ディズニーシー内
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