味の見聞録

カテゴリ:ポルトガル料理
魚のおいしい店
ポルトガル料理
マル・デ・クリスチアノ
珍しい魚が揃う
魚食王国ポルトガル料理

 九月に開店したポルトガル魚介料理の店。  

 ポルトガルは魚食王国。日本人と近い感覚を持っており、鰯や干物などを常食する。

 オーナーの佐藤幸二氏は長年全国の漁港を回り、各漁連とネットワークを作ってきた。その中で、有名な魚だけが流通に乗り、おいしいのに無名な魚は売れずに、非常に廉価で地元で消費されたり、破棄されたりする現状を少しでも改善できればと、この店を作ったという。そのため、ヤガラ、ブダイ、メジナ、ハガツオ、金時鯛、コロダイ、フカ、連子鯛、キビレ、天狗鯛など、メニューには他の料理店ではあまり見かけない魚の名前が登場している。

 ずらりと並ぶメニューの中で、前菜のおすすめは、対比的な鮪の鉄分と玉子の甘みが見事に出合う「鮪の血合いと白身多めのスクランブルエッグ」、イカの純粋な甘みが濃く出た「イカと自家製ベーコンのイカスミ煮込み」、クリーム状にした干し鱈がクレープの中でトロリと甘い「バカリャウのクレープ」、焼いた鯖の香りとタルトの香りが合う「鯖タルト」、干し鯵の練れた塩気がスープに滲み出てしみじみと旨い「干し鯵の煮込み」など。

 主菜では、常時十二種類ほど用意される「魚の炭火焼き」を是非。焼いてこそ旨いハガツオの醍醐味などを実感できる。あるいは、ソーセージと魚介の旨味、豆の甘みが混沌と混じり合った「魚介と自家製チョリソのフェイジョアーダ」、豚と蛤の滋味が絶妙に響き合う「ポルトガル風リゾット」、ソーセージや魚、ムール貝のすり身や生ハムなど様々な旨味が混じり合った「フランセジーニャ」など、かの地の民族の知恵と日本の魚が出合った美味に笑みがこぼれる。

 「人参とオレンジのポルトガル風サラダ」、「赤玉葱と香草サラダ」、「大根餅の炭火焼き」といった野菜料理も秀逸。ワインも「ヴィーニョ・ヴェルデ」などを中心に廉価

東京都渋谷区富ヶ谷1-3-12 サンシティ富ヶ谷4階 
電話=03(6804)7923
営業時間=18時?24時(L.O.)
※日・祝は18時?23時(L.O.)
定休日=月曜日
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