味の見聞録

月間アーカイブ:2011年11月
今年開店、話題のバル
バル、バール
La Cantina Cancemi(ラ・カンティーナ・カンチェーミ)
おいしいオリーブオイルを食べ比べ
料理との相性を楽しむ

七月に、日本イタリア料理界の草分けカンチェーミ卿の息子さん、エンツォ氏の輸入商が開いた店。テーブル席が十六席のオープンエアの店舗。

魅力はオリーブオイル。オリーブオイルのミシュランと称される権威ある格付誌『FLOS OLEI』で最高賞をとった二十本の中からの七本を、好きなだけ食べ比べ、料理との相性を知ることができる。

例えば「ホウレンソウとパンチェッタのお浸し」三百八十円にあわせた、オーストラリアの『タルボット・グローブ』。オリーブオイル単体でなめると苦みがあるのに、ホウレンソウと食べると、互いに化学反応を起こして甘く感じる。「シチリアの岩塩で食べるおぼろ豆腐」四百八十円と、世界一の称号を得た『フラントイオ・オレアリオ・ガブリエローニ』のエロティックな関係。自家製ソーセージ「サルシッチャのロースト」八百八十円と、フルーティーさやハーブ香がある『アヅィエンダ・アグリコラ・パスクアーレ・リブランディ』との相性も素晴らしい。また、皮目をカリリと焼き上げた「カサゴのロースト香草風味」千二百八十円には、ハーブ類の香りが交錯する、美しく力強い『カステッロ・ディ・アマ』がほの甘い身を持ち上げる。

食事の締めは、粗く挽いた肉の香りがうまい「カンチェーミ家のミートソース」千円をぜひ。

東京都千代田区富士見一の九の二十一
電話=03(6272)3880
営業時間=11時半〜14時半、17時〜23時(22時L.O.)
定休日=月曜日(祝日の場合は翌火曜日が休み)
今年開店、話題のバル
ワインバー
22(トゥ・トゥ)
リーズナブルでボリューム満点
食後の締めは香り高き珈琲を

六月にオープンしたワインバー。ビルの階段を上ると「22」と記された重厚な扉がひっそりとある。細長い店内は、手前がテーブル席、奥が厨房に面したカウンター席。料理はどれも銀座の中心とは思えぬほど安く、量もしっかりとある。

「パテドカンパーニュ」八百円は、正当な堂々たる厚さで、練り肉のうまみを満喫できる。「イワシのマリネ」六百円は、グリーンペッパーと合わせたジャガイモのサラダの上に、丸々太ったイワシがのる。「フォワグラのたまり醤油漬」千円は、フォワグラの上質な脂の香りに、ほんのり醤油のうまみと香りが加わって、止まらなくなる。白ワインのあてに最適。

肉では、「二種内臓のブロシェット」千五百円がいい。リードヴォーと牛ハツの串焼きは立派な姿で、胸腺の独特の食感、ハツの鉄分のうまみが味わえる。

食後には「岩本珈琲」六百円をぜひ。サービスの岩本氏自ら注文後にミルで挽き、ネルドリップで抽出してくれる、イエローブルボンなど香り高き珈琲。

ボトルワインは二千五百円、三千五百円、四千五百円の三価格帯から選ぶ。

東京都中央区銀座四の三の十二 銀座伊藤ビル二階
電話=03(5524)8501
営業時間= 18時〜23時(L.O.)
定休日=日曜日・祝日
今年開店、話題のバル
ブラッスリー
BRASSERIE LE ZINC(ブラッスリー・ザン)
男前なフレンチとニューワールドワインが充実のラインナップ

八月にオープンした肉料理が売りのフレンチバル。一階は立ち飲みカウンター、二階は温かい感じのテーブル席。

店頭にはロティサリーが回り、鶏が焼かれている。その名物「ひな鳥のロティ」は、一羽二千四百十五円(ハーフ千二百六十円)。焼くときに出た鶏の油と、辛味ソースをつけて食べる。また、挽肉が入れられた、酸味が程よい「男前ポテサラ」四百七十二円、ニンニクの風味が効いた「ブロッコロ」五百二十五円、ビストロ定番「キャロットラペ」四百七十二円や、「特製ラタトゥイユ」六百九円なども確かな味わい。

そして肉類は、「ステック&フリット」二百グラム・千四百七十円、三百グラム・千八百九十円。その他「厚切り牛ハツのステーク」八百十九円、二百グラムもある「子羊のおいしい食べ方」(グリエ)九百二十四円、フランスバスクの郷土料理、豚の煮込み「AXOA」七百十四円など、肉好きをとらえて離さないラインナップと価格。

ワインはグラス三百八十円〜。ベルギービールを多く揃えているが、日本の武蔵野工場で限定醸造の珍しい「ブリュワーズブリュー〜アルト〜」はぜひおすすめ。

東京都千代田区鍛冶町一の七の一
電話=03(3251)2233
営業時間= 16時〜23時半(23時L.O.)
定休日=日曜日・祝日
今年開店、話題のバル
バル、バール
BAR MAQUO(バル・マコ)
どれを選ぶか迷ってしまう
おいしい多彩な料理が目白押し

四月にオープンした、タパスとスペインワインのバル。細長い店内は手前が立ち飲みスペース、奥にカウンター席と四人掛けテーブルが二つ。大人の客で連夜賑わっており、気さくなスタッフ達と実にいい光景を醸し出している。とにかく料理がうまい。

魚介はシェフの出身地、高知県土佐清水より直送。「カンパチのプランチャ(鉄板焼き)」八百円は、上質のキレのいい脂をもったカンパチのほろりと崩れる身が甘い。「真イワシのビナグレッタ(酢漬)」八百円は、イワシの質、締め具合、全体の酸味のバランス、バルサミコの甘みなどが素晴らしく、思わず笑みがこぼれる。「ポロネギのビナグレッタ」八百円は、ネギの甘みと、玉子と野菜の甘酸っぱいソースがよく合う。チリンドロンソース(野菜のトマトソース)で煮込んだ「ラム肉のミートボール」千円は、噛んだ途端にラム肉の香りが溢れる。「芝エビのブロチェッタ(串焼き)」八百円は、エビの風味一杯の串焼きと野菜の甘みが出たマリネをパンにのせたピンチョス。

その他「カジョス(牛胃袋とガルバソン豆の煮込み)」「ラム胸腺のプランチャ」「赤ピーマンの詰め物」「日替わり炊き込みご飯」など、選ぶのに困る料理が目白押し。

ボトルワインは三千八百円〜。おすすめはバスク特有の「チャコリ」四千五百円。

東京都新宿区細工町三の十六 北町ビル一階
電話=03(3266)5741
営業時間=18時〜24時
定休日=月曜日・月1回日曜日・年末年始他
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