味の見聞録

月間アーカイブ:2012年07月
デジュネ(1)
フランス料理
RESTAURANT ECLORE(レストラン エクロール)
シェフが毎朝市場で仕入れる
立地を生かした新鮮な魚料理

築地本願寺近くの路地裏に佇むレストラン。スープ、魚料理または肉料理、デザートの「サービスランチ」二千百円、これに前菜をプラスした「エクロールランチ」三千百五十円、「特選魚介コース」四千二百円の三コース。

ある日のエクロールランチの前菜は、「数種の貝類と彩り野菜のマリネ メリメロサラダ」。赤貝、トリ貝、ホッキ貝、帆立、蛤、ミル貝、青柳それぞれが精妙な火の通しで甘みを増し、大根、新生姜、人参などの野菜のギリシャ風マリネと調和する。

主菜は、「ホウボウのポワレ パスティス風味のサフランソース」。何よりも魚がおいしい。しっとりとした身を、パスティスの甘みとサフランの華やかな香りが盛り立てる。ビーツ、アスパラガスソバージュ、ホウレン草など野菜がたっぷり添えられる。

デセールは、洋ナシのタルト、フランボワーズのムース、キウイのソルベ、果物の盛り合わせ。

おいしい魚料理を食べたくなったら、ぜひお出かけを。

東京都中央区築地三の十二の十二 JKプラザ一階
電話=03(3545)6868
営業時間=11時半〜15時半(14時L.O.)、17時半〜23時(21時L.O.)
定休日=日曜日
※サービス料10%別途
デジュネ(1)
フランス料理
Le Coq(ル コック)
丹精に計算された食材と向き合った誠実な料理

胸がすくような清潔感に富む小体な店をご夫婦二人で営む。三千百五十円とおまかせ四千七百二十五円。三千百五十円は、アミューズ、前菜、主菜、デセールの四皿。アミューズ以外はそれぞれ数種から選べる。

ある日のアミューズは「スモークサーモン」。一センチ厚のサーモンは、しっとりとして、舌の上で鮭の脂が静かに溶けていく。数多くの店のそれより抜きん出ており、シェフの鮭へのいたわりを感じさせる逸品。

続いて、「鶏レバーとレーズンのパテ ポルト酒風味」。レーズンの甘みとポルト酒の香りと甘みがレバーを妖艶に持ち上げ、うっとりとなる皿。三者の均整が見事で精緻。

魚は、「マナガツオのムニエル」。マナガツオ特有の柔らかな甘みに、加熱によるたくましい香ばしさが加わり、添えた新玉葱の優しい甘みとの相性も見事。

肉は、「仔牛頬肉の煮込み サフランのリゾット添え」。仔牛肉がほろりと口中で崩れると、つたないゼラチン質がほどけていく。親牛と違って線が細く、柔らかな甘みがあって、野菜の優しき甘みと調和する。

デセールは、エクレア。シンプルながらシュー生地、苺、生クリームの構成がいい。

派手ではないが、丹精に計算された、静かに食材と向き合った誠実な比留間光弘シェフの料理が健やかな心を育んでくれる。

東京都渋谷区恵比寿西二の七の二 ウィンズビル一階
電話=03(3770)1915
営業時間=12時〜(デジュネは前日までの予約のみ)、18時〜22時(L.O.)
定休日=火曜日
※サービス料10%別途
デジュネ(1)
フランス料理
BISTRO EN BALLON(ビストロアンバロン)
昼に手軽に楽しめるまっとうなビストロ料理

西麻布の路地に店を構えるビストロ。赤のベンチシート、ワインセラーなどが配された店内はセンス良く、パリの香りが漂う。

アミューズ、前菜、主菜、デセールの二千五百円、前菜が二皿の三千二百円、主菜が魚料理と肉料理の二皿の三千八百円の三コース。それぞれ数種の料理から選べる。

ある日の三千二百円は、クミンが効いた「キャロットラペ」のアミューズに続き、「彩り野菜とクスクスのミックスサラダ」。インゲン、スナップエンドウ、サツマイモ、アボカド、トマト、ベビーリーフなど、瑞々しい甘みが弾ける新鮮な野菜とクスクスの組み合わせで軽快な気分になる。

続いて「ジャンボン・ペルシェ」。豚スネ肉、豚耳、豚足によるハムで、口の中で様々に弾む食感が楽しく、コラーゲンのうま味に富む。

主菜は「熊本産梅肉ポーク肩ロースのポワレ 粒マスタードのソース」。まさに噛む喜びに満ちた豚肉で、肉を食らっているという感覚が溢れ出す。キレのいい脂部分も魅力的。焼き野菜、エリンギのベニエ、アスパラガスソバージュが添えられる。

デセールは、シナモンの香りが効いた「パンデビス」や、バニラたっぷりの「グラス(アイスクリーム)」などがおすすめ。

まっとうなビストロ料理が、昼から手軽に食べられる楽しみを味わいにぜひ。

東京都港区西麻布一の九の七
電話=03(6438)9699
営業時間=11時半〜15時半(14時L.O.)、18時〜24時(22時半L.O.)
     ※土・祝の夜 〜23時(21時半L.O.)
定休日=日曜日
デジュネ(1)
フランス料理
BON CHEMIN(ボン シュマン)
フランス料理ならではの肉料理のエスプリに出合う

住宅街に佇む可愛いレストラン。花澤龍シェフの、誠実でいて、フランス料理へのこの上ない愛が伝わってくる料理が頂ける。

前菜、主菜、デセールの千八百九十円、アミューズ、前菜、主菜、デセールの三千百五十円、おまかせの六千八百二十五円の三種の中から、ある日の三千百五十円のコースを紹介。

アミューズは、香ばしく揚げられた「メヒカリのフリット」。続いての前菜は、「大目鮭のマリネ」。上質な鮭の脂にうっとりとなり、レモンムースとバジルのソースが調和する。添えられた新玉葱の甘みと麦の食感も見事。あるいは、前菜に「ブーダンブラン」を選ぶのもいいだろう。鶏肉と豚足によるソーセージで、両者のバランスが素晴らしい。コラーゲンの甘みと練り肉の深みが舌の上で崩れ、思わず顔が緩む。

主菜は、「千代幻豚のパイ包み焼き 青ピーマンソース」がおすすめ。熱々のパイを割ると、肉の甘い香りが立ち上り、頬張れば、豚挽き肉、フォアグラ、鶏レバーの競演が肉食い心を掻き立てる。それを、青く香り、内に秘めた甘みを出し切った青ピーマンの優しさがそっと支える。焼き切って、生地のうま味が出たパイも見事。こうしたフランス料理ならではの肉料理のエスプリに出合うと、なんだか無性に嬉しくなる。

東京都目黒区五本木二の四十の五 Beat一〇一
電話=03(3791)3900
営業時間=11時半〜14時(L.O.)、18時〜21時半(L.O.)
定休日=水曜日
※サービス料10%別途
バックナンバー