味の見聞録

月間アーカイブ:2012年08月
デジュネ(2)
フランス料理
オーコアンドゥフー
どの皿も野菜がたっぷり
シェフの誠実な人柄が伝わる味

昨年十一月、中目黒駅の程近くにオープンした愛らしいビストロ。溌剌としたマダムのサービスが素晴らしく、心和む。

デジュネは、千六百円から。前菜・主菜・スープ・デザートの二千百円、前菜・主菜から三皿選ぶコースが三千百円。

ある日の三千百円のコース一皿目は、「厚切りスモークサーモンの瞬間燻製 野菜のヴィネグレット」(プラス四百円)。燻香をまとった、分厚い半生のサーモンのおいしいこと。たっぷりの野菜、温泉卵添え。第二前菜は、「穴子のパン粉焼き ゴロゴロ野菜のブイヨン」。これまたボリュームに富む一皿で、カレーの香りをまとった穴子フライの濃厚な味わいと、下にゴロゴロ敷き詰められた十種以上の野菜の優しさが出合う。

主菜に選んだのは、「仔牛ロース肉のロースト 茸ソース」。しっとりと火を入れられた肉を噛めば、仔牛ならではの優しい滋味を茸の香り高いソースが盛り上げる。 どの皿も野菜がこんもり添えられ、量も多く、シェフの誠実な人柄が伝わる味わい。デザートのクレーム・キャラメルも美味。

東京都目黒区上目黒2-7-2 PIROUETTE 101
電話=03(6412)8212
営業時間=11時半〜14時(L.O.)、18時〜22時半(L.O.)
定休日=水曜日
デジュネ(2)
フランス料理
ラ・マティエール
素材の旨味とソースの旨味が共鳴した見事な一皿

神楽坂の路地裏に店を構える人気のレストラン。二千百円、二千六百二十五円、三千百五十円、四千二百円の四種。三千百五十円は、前菜・スープ・主菜・デザート。 ある日の前菜に選んだのは、「海の幸のタルタルサラダ アンチョビ風味」。マグロ、燻製のタコ、帆立、白身魚のタルタルを、バジルとアンチョビのソースで仕立てた、親しみの湧く、食べ応えのある一品。胡瓜、インゲン、プチトマトなど、たっぷりの野菜も添えられる。

主菜は、魚も選べるが、この日は肉料理をチョイス。例えば、定番「黒毛和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」は、コラーゲンの旨味たっぷりの肉が素晴らしく、口に入れてはらりとほどけると、肉自体の旨味と、煮込みソースの旨味と酸味が共鳴して、うっとりとなる。あるいは、「プーレジョーヌ(赤毛地鶏)の網焼き タイム風味 焼き汁ソース」もいい。香ばしい鶏皮に歯を入れれば、優しい甘味を持つ肉汁が染み出て、目を細める。柔らかいだけではない、噛む喜びを感じさせてくれる鶏肉料理である。

デザートは、店前の豆腐店「山本豆腐の豆乳

神楽坂の路地裏に店を構える人気のレストラン。二千百円、二千六百二十五円、三千百五十円、四千二百円の四種。三千百五十円は、前菜・スープ・主菜・デザート。 ある日の前菜に選んだのは、「海の幸のタルタルサラダ アンチョビ風味」。マグロ、燻製のタコ、帆立、白身魚のタルタルを、バジルとアンチョビのソースで仕立てた、親しみの湧く、食べ応えのある一品。胡瓜、インゲン、プチトマトなど、たっぷりの野菜も添えられる。

主菜は、魚も選べるが、この日は肉料理をチョイス。例えば、定番「黒毛和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」は、コラーゲンの旨味たっぷりの肉が素晴らしく、口に入れてはらりとほどけると、肉自体の旨味と、煮込みソースの旨味と酸味が共鳴して、うっとりとなる。あるいは、「プーレジョーヌ(赤毛地鶏)の網焼き タイム風味 焼き汁ソース」もいい。香ばしい鶏皮に歯を入れれば、優しい甘味を持つ肉汁が染み出て、目を細める。柔らかいだけではない、噛む喜びを感じさせてくれる鶏肉料理である。

デザートは、店前の豆腐店「山本豆腐の豆乳のムースとアイス」。穏やかな豆の甘味が広がるムースに、思わず笑みがこぼれる。

のムースとアイス」。穏やかな豆の甘味が広がるムースに、思わず笑みがこぼれる。

東京都新宿区神楽坂6-29
電話=03(3260)4778
営業時間=11時半〜14時(L.O.)、18時〜21時(L.O.)
定休日=月曜日
※サービス料10%別途
デジュネ(2)
フランス料理
ラ・リューン
精妙に計算された素材が輝く料理に心が和む

仏語で「月」を意味する店名のモダンレストラン。千五百七十五円〜六千三百円の四種のデジュネの中から、おすすめの三千六百七十五円のコース(前菜・スープ・主菜・デザート・シェフおまかせ旬の食材を使った四皿)のある日のメニューをご紹介。

まずは、土に見立てた牛蒡チップスにアスパラを植えた、楽しいアミューズ。

続く前菜は、「雲丹と人参のソルベ 茄子の煮びたし ライムの香り」。茄子の甘さに、雲丹や人参の異なる甘味が美しく重なり、微かに香るライムが清涼感を演出する。

前菜では、「稚鮎のベニエ」も素晴らしい。カリリと香ばしく揚げられた鮎を齧り、セロリと胡瓜のグラニテを口に含む。食べながらしみじみと旨さを感じる逸品。

香り高い「アスパラガスのスープ」と続き、「ドンブ産鶉のポワレ」。精妙な火の通しで、滋味が生き生きと舌の上で爆ぜる。

デザートは「いちじくのポワレ 珈琲のグラニテ、オレンジのジュ、牛乳のソルベ」。苦味、酸味、優しい甘味が響き合う。

精妙に計算された素材が輝く料理だが、計算の堅苦しさを感じさせず、心が和む。

東京都港区東麻布2-26-16
電話=03(3589)2005
営業時間=12時〜13時半(L.O.)、18時半〜21時(L.O.)
定休日=水曜日
※サービス料10%別途
デジュネ(2)
フランス料理
アニュ・ルトゥルヴェ・ヴー
その時の最高のものを
”ありのまま=アニュ“に表現した料理

高い天井、透明な空気感と開放感に富む空間で過ごす時間が心地よいレストラン。

前菜・本日の魚料理・肉料理・デザートの三千五百円のコースをチョイス(プラス千円で前菜を一皿追加可)。その他、シャンパンか好みのグラスワインと三皿構成の三千五百円、六皿構成の六千円、シェフおまかせスペシャルコース一万二千円がある。

ある日に選んだ前菜一皿目は、「空豆の冷たいスープ 魚介のタルタル 新玉ねぎのアイスと一緒に」。皿の底に、帆立、エビ、マスのタルタル、上にアイス、そして空豆のスープが注がれる。上品に空豆の甘味と香りが引き出されたスープ、澄んだ甘味で目を丸くさせる玉ねぎのアイス、そして魚介のタルタルの旨味が優しく調和する。第二前菜は、「アニュのテリーヌ グレックレギューム添え」。豚の練り肉の甘味と旨味に富む、金華豚とフォアグラのテリーヌに、酸味が深く行き渡ったギリシャ風野菜のマリネが添えられる。野菜の質も非常に高い。

本日の魚は「白カサゴのポワレ ズッキーニのソース」。しっとりと火が通ったカサゴを、アンチョビ、微塵切りのズッキーニと、ニンニク風味の泡状ミルクが盛り立てる。

肉料理は「マダムビュルゴーのシャラン鴨もも肉ソテー 白と赤のソース」はいかがか。ロゼ色にソテーされた鴨の、鉄分を含んだエキスを噛みしめる喜びを湧き上がらせる皿。ビーツの赤、玉ねぎの白という野菜のソースが穏やかな気分を呼ぶ。

デザート「パイナップルのデクリネゾン」は、ソルベ、ガトー、フレッシュの三種盛り合わせ。パイナップルの三様の香りと甘さを感じて痛快になる。

東京都渋谷区広尾5-19-4 SR広尾ビル1階
電話=03(5422)8851
営業時間=11時半〜13時半(L.O.)、18時〜21時(L.O.)
定休日=火曜日
※サービス料10%別途
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