味の見聞録

月間アーカイブ:2014年01月
ハンバーグ(2)
洋食
御茶ノ水 小川軒
粗挽き肉のジュースがこぼれ出る
チョップドステーキ

丁寧な仕事が光る洋食の名店である。メニューの「ハンバーグステーキ」の前には「チョップドビーフ」と書かれており、牛粗挽きハンバーグを提供している。和牛モモ肉と脂身の入った部位を粗く挽いて、ワイン、チーズ、玉子、極少量のパン粉、玉葱の微塵切りを合わせて成形し、焼き上げる。

「デミグラスソース」(百六十グラム:千八百円、二百四十グラム:二千七百円)は、ナイフを入れ、ソースを絡めて口に運べば舌の上に肉のジュースがこぼれ出る。肉汁は深いコクを持つソースと入り混じり、複雑なうまさが広がっていく。この他、「和風ソース」(デミグラスと同価格)、「グリル野菜添え」(百六十グラム:二千円、二百四十グラム:二千九百円)、「フォアグラソテー添え」(百六十グラム:三千六百円、二百四十グラム:四千五百円)がある。トッピングは、「フライドエッグ」、「ゴーダチーズ」共に二百円。以上はランチセットで、ライス又はパン・スープ・サラダ・飲み物付き。

味のキレよく、牛肉の優しさがあるので二百四十グラムでも軽い。

東京都文京区湯島1-9-3
電話=03(5802)5420
営業時間= 11時半〜13時半(土曜は12時〜)、17時半〜20時
定休日=日曜日・祝日
ハンバーグ(2)
洋食
資生堂パーラー
和牛と沖縄のもろみ豚をブレンド
肉汁と甘い脂が入り混じった滋味

明治時代から西洋料理の草分け的存在として愛される、皆さんご存じのレストラン。

金で縁取りされた白皿に鎮座した丸いその姿は、「ザ・ハンバーグ」と呼びたくなるような息を呑む美しさ。黒に近い焦げ茶色のソースが艶々と輝いてハンバーグを包み込み、一瞬ナイフを入れるのをためらわせるほどである。

和牛と沖縄のもろみ豚をブレンドしたという「ハンバーグ」(二千四百円)は、よく練られた肉ならではの、凛々しい牛肉の香りと豚肉の甘みが相まって、思わず顔が崩れる。噛むと溢れ出る、肉汁と甘い脂が入り混じった滋味がなんともうまく、やや甘めに仕立てられたデミグラスソースと見事に合う。肉を食べた充実感のあるハンバーグである。

付け合わせは、人参のバター煮、フライドポテト、炒めた茸とブロッコリー。特に人参のバター煮が香り高く、素晴らしい。

東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル
電話=03(5537)6241
営業時間=11時半〜21時半
定休日=月曜日(月曜が祝日の場合は営業)
ハンバーグ(2)
洋食
南蛮銀圓亭
食感がしなやかで舌に優しい
牛肉百パーセントのハンバーグ

「ハンバーグ」三千八百円は、注文されてから和牛の塊を切りだし、細かく刻んで作られる。部位は特に決めておらず、入荷した牛の特質で決めるという。

艶やかなデミグラスソースをまとったハンバーグにナイフを入れると、半透明の肉汁が滲み出て、食欲をあおる。そこで、すかさず口に入れれば、甘い牛肉の香りが立ち、うま味が広がっていく。混ぜ物なし、牛肉百パーセントのハンバーグながら、食感がしなやかで舌に優しい。おそらく、使う肉の脂と赤身の割合を見極めているからだろう。

この肉汁の甘みと酸味、まろやかなうま味のデミグラスソースがよく調和し、ご飯が進む。最後に、ご飯をソースに入れて、混ぜて食べてもたまらない。

付け合わせのシャトーキャロット、インゲンも上等。オードブル・サラダ・飲み物付きのコース(五千八百円)もあり。

東京都中央区銀座5-4-8 カリオカビル7階
電話=03(3573)1991
営業時間=11時半〜14時、17時半〜21時(L.O.)
定休日=日曜日・祝日
ハンバーグ(2)
洋食
グリル太平
三百三十グラムの肉の塊
巨大ながら柔らかい肉のうま味

大阪・花街の風情が残る今里で、地元のお客さんに愛されながら、七十年続く洋食屋。カツレツとハンバーグが名物。

「ハンバーグ」は千円。注文すると、特製デミグラスソースの中でじっくりと温めて、皿に盛られる。初めての方は、その姿に圧倒されよう。丸く分厚い肉の塊は三百三十グラム。おいしいものをたくさん食べてもらいたいと願う、初代よりの古き良き時代の味である。巨大ながらしなやかで、柔らかく、練り肉のうま味に溢れ、味がしつこくない。それでいてこの値段の安さ。大阪の胃袋の大きさを感じさせる店である。

香り高いデミグラスソースがたっぷりとかけられ、ソースと肉が出合えば、ご飯が恋しくなることこの上なし。
実は、ご主人はワインのコレクターでもあり、フランスを回って集めたワインが四千本。奥の秘密の部屋では、定期的にワイン会も行われているという。

大阪府大阪市生野区新今里3-20-26 
電話=06(6752)6694
営業時間= 11時半〜21時(日曜は17時〜21時)
不定休 
バックナンバー