味の見聞録

月間アーカイブ:2014年02月
割烹の昼膳
日本料理
唐井筒
すっぽん、魚、豚肉料理
バラエティ豊かなメニュー

すっぽん料理の名店。お昼は、実にバラエティに富んだ料理がいただける。

人気は「すっぽん雑炊」千五百円。深々とした滋味が広がるすっぽんのスープで炊かれた雑炊のおいしいこと。一口食べるごとに充足のため息が出て、体を芯から温めてくれる。また、「すっぽんお茶漬」千五百円もおすすめ。

八種類ある魚料理(各千百円)の中での人気は、「カレイの揚げおろし」。立派なカレイを一匹丸揚げにし、上におろしをたっぷりのせた逸品。揚げたカレイの香ばしさ、身肉の甘さと大根おろしの甘辛味、かけ汁のうま味が渾然となって、ご飯が進む。

「ニシンのオイル焼」は、焼いたニシンに、たっぷりの染めおろしをのせた皿。みっちりと卵を抱いたニシンの濃いうま味が、後を引く。

「ブリの七味味噌焼」は、焼いたブリに、七味を効かせた八丁味噌を上にのせた料理。脂が乗ったブリの身と、ピリッとした甘辛の味噌味がよく合い、これまたご飯が強烈に恋しくなる。

その他、ほろりとなるまで煮込まれた「サバの味噌煮」や、脂の乗った「鮭の梅肉ソース」、豚肉の甘みが滲む「豚角煮」千三百円など、銀座の真ん中で良心的な値段でいただける貴重な昼膳である。

いずれも、切り干し大根煮などの小鉢二品、香の物、味噌汁、ご飯、汁粉などのデザートが付く。

東京都中央区銀座7-6-19 ソワレド銀座弥生ビル地下1階 
電話=03(3571)0755
営業時間=11時半~13時半、17時半~21時(L.O.)
定休日=土曜日・日曜日・祝日(但し、10月~3月の土曜は17時~21時営業)
割烹の昼膳
日本料理
赤坂とゝや魚新
日替りで楽しめる
人気の焼魚定食

赤坂の裏路地に店を構える板前割烹。店内は隅々まで清潔感にあふれ、都心とは思えぬほど静か。昼の「焼魚定食」千八百九十円は、日替りで数種類用意される。

例えばある日は、「エボ鯛の塩焼」、「ブリの塩焼」、「ブリの照焼」、「サワラの塩焼」、「サワラの難波焼」、「ブリ大根」、「カマスの筒焼」といった、魚好きにはたまらぬ布陣。

塩焼は、的確な塩によって魚の穏やかな甘みが引き出され、焼魚の本質を知る。

珍しいところでは、「サワラの難波焼」がいい。分厚いサワラに、白味噌とネギの小口をのせて焼き上げた皿。甘いサワラの身に、白味噌の甘みとうま味、ネギの香気が加わって、ご飯が進む。

その他、皮は香ばしく、ふわりとした身の「スズキの塩焼」、うろこがバリッと焼き上げられた「甘鯛の塩焼」など、いずれも焼魚料理の醍醐味十分。

魚の皿には、昆布と鰹節の佃煮や、らっきょうの紫蘇巻などが添えられている。

いずれの定食にも、例えばワカサギのオイル煮など、小粋な日替りの先付に、香り高い赤出汁とご飯、香の物、さらにデザートが付く。

東京都港区赤坂5-1-34 
電話=03(3585)4701
営業時間=11時半~14時(L.O.)、17時半~21時半(L.O.)
定休日=日曜日・祝日
割烹の昼膳
日本料理
ぎんざ一二岐
食べる直前に焼き上げられる
名物「高知県産カツオの藁焼」

「高知県産カツオの藁焼」と、見事な釜炊きご飯で知られる割烹。お昼は、(1)「旬魚の焼物」千三百円、(2)「カツオの藁焼」千五百円、(3)「カツオの藁焼と旬魚の焼物」二千六百円の三種類。(1)はきんぴらなどの小鉢のあと、(2)(3)は「揚げゴマ豆腐」、「野菜の炊き合わせ」のあと、それぞれメイン料理が登場する。いずれも、ご飯、お椀、香の物、甘味付き。

「カツオの藁焼」は、どの時期に訪れても見事なカツオで、注文後に藁であぶられて登場する。醤油を使わず、塩とわさび、にんにくの薄切りをのせて食べれば、香ばしく、身が締まり、舌に鉄分の濃いうま味が広がり、思わず目を細めてしまう。

一方、ある日の焼魚は「鯛の西京焼」。身が弾けるようで、甘く、味噌の塩梅がほどよく効いて、ご飯を呼ぶ。
そのご飯は、炊き立てで実に香り高く、艶々と光り、優しい甘みがあり、ついおかわりしてしまう力がある。

東京都中央区銀座2-14-6 第二松岡ビル地下1階 
電話=03(6278)8110
営業時間= 11時半~13時半(L.O.)、17時半~21時半(L.O.)
定休日=日曜日・祝日(月曜は夜のみ営業。月曜が祝日の場合、日曜営業で月曜が休み)
割烹の昼膳
日本料理
日本料理 三亀
旬の素材に丁寧な仕事が光る
刺身、焼魚、煮魚が揃う

昭和二十一年創業の割烹。渡辺淳一の小説に登場したことでも知られる。

昼定食は日替りで刺身、焼魚、煮魚が用意され、一品なら千三百円、二品なら千九百五十円、三品なら二千六百円。煮物、ご飯、香の物、味噌汁、季節の果物付き。

ある日の刺身は、ほんのりと飴色がかった「ヒラメのお造り」、焼魚は、ヒレを立て、さあ食べろとばかりに食べ手を煽る「イサキの塩焼」。ヒラメは甘みがあって質の高さを感じさせ、イサキは大胆な塩によって持ち味が余すことなく引き出されている。またある日は、鉄分と脂が程良く合わさった「メジマグロのお造り」と、甘い「タカベの塩焼」。また別の日は、切れ味の良い上品な脂が乗った「メジマグロの中トロ」と、魚の味を生かした、こっくりとした甘さの「マナガツオの照焼」といった布陣。

いずれも吟味された旬の素材が、割烹ならではの包丁の冴え、塩加減、的確な火の通しによって生き生きと映える、清々しい定食である。

また、添えられる、おからなどの小鉢、艶々と光るご飯、香の物、大根のつま、根三つ葉と豆腐などの旬の種による味噌汁、季節の果物、食前のお茶といった脇役陣も手抜きなく、丁寧な仕事が光っている。

東京都中央区銀座6-4-13 KNビル1階  
電話=03(3571)0573
営業時間=12時~14時、17時~22時
定休日=日曜日・祝
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