味の見聞録

月間アーカイブ:2015年05月
カツサンド
スイーツ、軽食
CENTRE THE BAKERY 
食パン専門店ならでは
パンとカツ共に見事な質の高さ

 フランスの小麦粉レトロドールを使ったバゲットで知られるブーランジェリー「VIRON(ヴィロン)」(渋谷・丸の内)を展開するル・スティルが一昨年六月に銀座に開店した食パン専門店。正当な食パンの幸せを味わう人々で、連日長蛇の列ができる人気店。店は食パンショップとカフェに分かれている。

 「とんかつサンドイッチ」は千九百四十四円。サックリ、もっちりとした、北米産小麦の角型食パン「プルマン」に、豚ロース肉をカリッと揚げ、ソースをかけてキャベツと共に挟んである。肉は程よい厚さで、きめ細かく、肉自体の甘さが充分に感じられ、脂もすうっと溶けていく。ソースはたっぷりかけられるが、香りが華やかでしつこくなく、実にバランスがいい。パンとカツ両方の質の高さが見事になじんだカツサンドである。キュウリのピクルス付。
「ビフカツサンドイッチ」は六千四百八十円。国産黒毛和牛A4ランクのヒレ肉を極厚に切ってカツにし、牛肉の出汁と蜂蜜やバルサミコを混ぜたソースをかける。牛肉の圧倒的な肉汁攻めに、開いた口がふさがらないほどの幸せが押し寄せる。

 サンドイッチ類を注文すると、カットしたパンの耳が付いてくるので、これを皿に垂れたソースに浸けてもおいしい。

 食パンは十時の開店から食べられるが、その他のトーストやサンドイッチは十一時から注文できる。

 言わずと知れた、大正十四年創業の洋食の名店。名物メンチカツの他、シチュー、グラタン、オムライス、スパゲティナポリタンに至るまで、すべてに古き良き洋食店の丁寧な仕事が光っている。

 「カツサンド」千七百三十円もそのひとつ。カツの両面にキャベツを配して、こんがりとキツネ色に香ばしく焼いたパンで挟んである。パンは薄く、サクッと歯が音を立てると、すぐさまカツの肉汁が口に溢れ出す。ソースの味が立つことなく、パンも密着して、一体感のある調和ぶりが見事。サンドイッチのパンは中の具をおいしく食べさせるための包み紙の役目であるという基本を改めて見直す逸品。カツサンドのおいしさはなにかということを知り尽くした料理である。

東京都中央区銀座1-2-1 東京高速道路紺屋ビル1階 
[食パンショップ]
電話=03(3562)1016
営業時間=10時~19時(売切れ次第終了) 
年中無休 
[カフェ]
電話=03(3567)3106
営業時間=10時~16時(LO) 
定休日=月曜日
※18時~22時(LO)は「VIRON」のパンとワイン、チーズやシャリュキュトリーを楽しめる食堂「ラ・カンティーヌ サントル」として営業
カツサンド
スイーツ、軽食
レストラン香味屋 
洋食の名店による
丁寧な仕事が光る料理

 言わずと知れた、大正十四年創業の洋食の名店。名物メンチカツの他、シチュー、グラタン、オムライス、スパゲティナポリタンに至るまで、すべてに古き良き洋食店の丁寧な仕事が光っている。

 「カツサンド」千七百三十円もそのひとつ。カツの両面にキャベツを配して、こんがりとキツネ色に香ばしく焼いたパンで挟んである。パンは薄く、サクッと歯が音を立てると、すぐさまカツの肉汁が口に溢れ出す。ソースの味が立つことなく、パンも密着して、一体感のある調和ぶりが見事。サンドイッチのパンは中の具をおいしく食べさせるための包み紙の役目であるという基本を改めて見直す逸品。カツサンドのおいしさはなにかということを知り尽くした料理である。

東京都台東区根岸3-18-18
電話=03(3873)2116
営業時間=11時半~20時半(LO)
年中無休
カツサンド
スイーツ、軽食
井泉本店
芸者衆のために初代女将が考案した
小ぶりで品の良い「かつサンド」

 「お箸できれるやわらかいとんかつ」の名文句で知られる昭和五年創業のとんかつ屋は、カツサンド発祥の店と言われる。当時は同朋(どうぼう)町と呼ばれた町で、下谷花柳界の中にあった。初代の女将がパン好きのハイカラな人物で、芸者衆のおちょぼ口でも口紅が取れず、難なくお座敷でも食べられるようにと考案したという。

 そのため、小さめの食パンを特注し、そこに揚げたてのヒレカツと甘さ控えめな特製ソースが挟んである。小ぶりな「かつサンド」(六切れ入り九百円・九切れ入り千三百五十円)は、品の良い味わいで瞬く間に完食してしまう。店で食べるなら、キャベツの千切りを頼み、カツサンドの上にのせて食べてもおいしい。

東京都文京区湯島3-40-3 
電話=03(3834)2901
営業時間=11時半~20時50分(日・祝 ~20時半)
定休日=水曜日(祝日の場合は営業) 
カツサンド
スイーツ、軽食
GINZA1954 
甘い豚肉の香りと肉汁を
ハイボールと共に楽しむ

 美酒だけでなく、料理のおいしさにも定評がある銀座のバー。

 断面が一面ピンク色で、しっとりと肉汁が染み出て濡れている。まずその仕上がりの美しさに目を奪われる「カツサンド」二千三百七十六円。宮城県大河原町の契約農家から取り寄せた、もちぶたロースの真ん中部分のみを使い、脂部分を掃除して衣を付け、さっと揚げてから余熱で火を入れる。食べれば甘い豚肉の香りが鼻に抜け、肉汁で口の中が満たされた後、分厚いカツながら、するするとなめらかに喉に落ちていく。この気品溢れるカツサンドを、ぜひハイボールと共に楽しみたい。持ち帰って一晩置いてもおいしいので、家人にお土産として喜ばれるだろう。

東京都中央区銀座8-5-15 SVAX銀座ビル地下1階 
電話=03(3571)2008
営業時間=18時~翌3時(土 ~24時)
定休日=日曜日・祝日
カツサンド
スイーツ、軽食
JAZZ BAR & cafe ROMAN
甘酸っぱくまろやかなタレ
どこか懐かしい味わいに心和む

 八王子駅から二分ほどの喫茶店。

 名物が「煮かつサンド」千円(ランチタイムドリンク付)。揚げたてのカツを、醤油ベースの甘いタレにどぶんと浸けて一煮立ちさせ、マヨネーズを塗ったパンに挟む。こっくりとしたタレの甘さ、豚肉の甘さ、マヨネーズの甘酸っぱさがまろやかに調和している。ソースを使ったカツサンドとは違う、やさしい心和む味わいで、どこか懐かしさも滲む。もうひとつの名物「煮かつカレー」千百円(ドリンク付)もぜひ。

東京都八王子市中町4-20 デジービル地下1階
電話=042(645)4607
営業時間=[ランチ]10時半~16時[バータイム]16時~22時
定休日=不定休
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