味の見聞録

月間アーカイブ:2016年12月
たまごサンド
その他レストラン
CENTRE THE BAKERY
食パン専門店ならではの
香り高いパンと玉子の出会いの妙

 銀座で行列の絶えない食パン専門店のカフェでいただける「オムレツサンドイッチ」八百六十四円(午前十一時より)。

 三種ある食パンの中から、国産小麦の角食パンを使い、バターとマヨネーズを薄く塗って、四角いオムレツ状に仕上げた玉子を挟み込んである。ふんわりと歯を包み込む食パンの甘い香りが素晴らしく、突き破れば分厚い玉子に到達する。

 パンを上下にして食べると、玉子が溢れ出るので、左右にして食べるべし。玉子の甘みとパンの上品な甘み、マヨネーズのかすかな酸味のバランスがいい。

 また、「たまごサンドイッチ」九百七十二円は、辛子マヨネーズを塗った食パンに、ゆで玉子と薄切りのキュウリを挟んだもの。こちらもおすすめ。

 お相手には、三種のフルーツを混ぜ込んだ、実に香り高い「ミックスジュース」千四百四円をぜひ。

東京都中央区銀座1-2-1 東京高速道路紺屋ビル1階 
[食パンショップ]
電話=03(3562)1016
営業時間=10時~19時(売切れ次第終了) 
[カフェ]
電話=03(3567)3106
営業時間=10時~20時(19時LO) 
年中無休
たまごサンド
洋食
レストラン香味屋
老舗洋食店のシェフによる
上質のスクランブルエッグ

 一九二五年創業、洋食の名店の人気メニュー「タマゴサンド」千百五十円。

 薄黄色のスクランブルエッグが、緑のパセリをのせた白いパンに端正に収まっている。いや、玉子は一見おとなしそうに見えるが、スキあらばパンからはみ出そうという勢いがあり、それをパンが冷静に押さえ込んでいる。沈着と熱情が絡み合う姿に、ごくりと唾を飲み込みながら口に近づければ、良質なバターの香りが鼻をくすぐる。

 噛めば、温めたパンに歯がふわりと包まれ、幸せに目を細めていると、歯の圧力で押し出された、バターのコクと空気を抱いたスクランブルエッグの優しい甘みがとろんと溶けていく。その食感には、シェフが火加減に気を配り、慎重に?き回して生まれた、玉子への限りなき愛が表れている。

 できれば昼下がりに店を訪れ、ミルクティーを従えて、ゆっくりゆっくりと時間をかけて頬張りたい。

東京都台東区根岸3-18-18
電話=03(3873)2116
営業時間=11時半~20時半(LO)
定休日=水曜日(祝日の場合は翌日)
たまごサンド
スイーツ、軽食
銀座ウエスト本店
クラシック音楽を聴きながら
紅茶とともに楽しむ至福の時間

「銀座ウエスト」の「タマゴサンド」千百八十八円は、清楚な佇まいである。

 マヨネーズで和えたゆで玉子とレタスを薄切りパンに挟んだ十二切れで、食べると意外にもボリューミーで、玉子の味もしっかりとしている。

 パンは、白いパンかライ麦パンを選べ、好みでトーストしてもらうこともできる。 

 トーストは、齧れば、カリッとパンが音を立て、シャキッとレタスが叫び、玉子が舌に甘く広がって消えていく。マヨネーズの味が強すぎず、黄身の甘みが素直に伝わるのがいい。

 まずは、そのままで。パセリとレモンが添えられているので、途中でパセリをちぎって挟んだり、パンを一旦剥がして、レモンをレタスに搾って塩を少しふり、元の形に戻して食べるのも一興。

 店内に流れるクラシック音楽を聴きながら、紅茶とともに楽しむ時間は至福である。

東京都中央区銀座7-3-6 
電話=03(3571)1554
営業時間=[月~金]9時~23時[土日祝]11時~20時 
年中無休
たまごサンド
スイーツ、軽食
喫茶YOU
ふわりと仕上げた
紡錘形の美しいオムレツ

 創業四十年。歌舞伎座に程近く、多くの歌舞伎役者が贔屓にしていることでも知られる、「とろふわオムライス」(ドリンク付セット:ランチ千百円・you飯千三百円)が人気の喫茶店。

「オムレツサンド」は七百五十円。ふわりと仕上げた紡錘形の美しいオムレツを、温めたパンの間にそっと挟んである。その食感を損なわないように、パンを上下からではなく、左右からそっと掴むのがいい。こうして食べると、まず唇にふんわりとオムレツがキスをする。次にむむっと、舌に玉子の甘みが広がって、パンの味が顔を出す。パンには薄くマーガリンとマヨネーズ。ケチャップはなし。この上なくオムレツの素晴らしさが光るサンドイッチである。

 後半になって、ちょっとだけ塩をかけてみるのもいい。すると甘みが膨らんで、玉子が笑う。

 サンドイッチは、お持ち帰りも可能。

東京都中央区銀座4-13-17 高野ビル1・2階 
電話=03(6226)0482
営業時間=10時~20時(LO) 
年中無休
たまごサンド
スイーツ、軽食
天のや
優しい食感の出汁巻き玉子
手が止まらなくなる逸品

 一九三二年大阪で創業し、二〇〇三年に東京・麻布十番に移転。

 小豆や寒天の素材にこだわった「あんみつ」などが楽しめる甘味処、夜はお好み焼き屋(ミシュランガイドでビブグルマンを獲得)として有名な当店だが、手土産としての「たまごサンド」千百八十円が、口コミで広がり人気となった。

 焼いていない食パンに、辛子マヨネーズを塗り、出汁巻き玉子を挟んだサンドイッチで、何よりその出汁巻き玉子の滑らかさと食感がいい。ふんわりと優しく歯が包み込まれて、玉子の甘みと出汁の旨味が滲み出る。そこへ辛子マヨネーズの刺激が絡んで、手が止まらなくなる逸品である。

 温かいのもいいが、冷めてからいただくとより美味しく、十二切れを瞬く間に食べてしまうは必至。

 また、自家特製の丹波大納言小豆を使った「小倉トースト」九百六十五円もぜひ。

東京都港区麻布十番3-1-9 
電話=03(5484)8117
営業時間=12時~22時 
定休日=第2・第4火曜日(その他不定休あり)
バックナンバー