味の見聞録

月間アーカイブ:2017年01月
ソース焼きそば
スイーツ、軽食
手打麺やきそば専門真打みかさ本店
庶民嗜好も兼ね備えた
ご馳走ソース焼きそば

 ソース焼きそばの新たな流れを作ったのが、当店の店主であろう。

 焼きそばは、一日八十食限定で八百円。

 なんと麺は自家製麺。北海道産小麦にかん水と塩を混ぜて二日間寝かせた後に裁断し、手捏ねし、注文が入ってから茹でて、炒める。ソースも自家製で、店内の壺で熟成させている。

 店主は、元々神保町に「みかさ」を作ったが、それまでにはないこだわりのソース焼きそば店として話題を呼び、行列のできる店となった。しかし、あまりの混雑にご主人は一旦引退したが、都心から離れた場所で、再度焼きそばを追求したいと、高田馬場駅から徒歩三分程の現在の場所に、二〇一六年四月に開店した。

 この焼きそばは、なんと言っても麺が魅力。モチモチと弾む、他にはない味わいで、麺を噛む回数が多い分だけ、食べ進めば、ソースや青海苔、かつお節の香りが次々と現れては消えていく。そんなドラマ性がある焼きそばなのである。

 キャベツ、ベーコン、もやし、葱といった具の火の通しも理想的。夜店のそれとは違う、ご馳走としてのソース焼きそばを作り出した功績は大きい。それでいながら、マヨネーズや紅生姜、天かすを、お好きにどうぞと添えられる、そんな庶民嗜好もあるのが嬉しい。

東京都新宿区高田馬場4-4-10 1階 
電話=03(5937)4489
営業時間=11時~14時、15時~23時(麺切れまで)
ほぼ無休
ソース焼きそば
スイーツ、軽食
無添加やきそば バル チェローナ
麺・具材・ソース
すべての食材を吟味

 昼はソース焼きそば専門店、夜はバルとして営業している。

 オリジナル特製麺で、すべての食材を吟味し、「無添加」を謳う。ソースは、国産の野菜をベースにスパイスを調合した無添加ソースで、麺は二種の国産小麦を使う。その他、豚肉、青海苔、自家製刻み甘酢生姜、天かす、旨味粉、キャベツ、辛味ソース、油なども吟味されている。

 麺を注文後に茹でた後、鉄板で三~四分程片面をパリパリに焼く。その焼いた部分のカリッとした痛快と、焼かれていない部分のモチっとした柔和が交互する感覚に虜となる。そして、ソース味の向こうから旨味粉の香りが漂ってくる瞬間がたまらない。

 「無添加ソース焼きそば」(目玉焼き付)九百五十円(大盛り千五十円)。トッピングのお勧めは九条葱百五十円。その他、黄ニラ二百円、別盛りの牛スジ煮込み二百円。

東京都港区白金1-3-14 スリーエムコーポ1階 
電話=03(3444)8938
営業時間=11時半~15時(14時半LO)、17時~23時(22時LO) 
年中無休
ソース焼きそば
スイーツ、軽食
SATSUKI
ホテルダイニングでいただく
佐賀牛を使った贅沢焼きそば

 ついに、ホテルダイニングにもソース焼きそばが登場した。

 「ホテルニューオータニ(東京)」のカフェ&ダイニング「SATSUKI」の「佐賀産和牛 香味焼きそば」三千五百円は、鉄板皿にのせられて、辺り一面に香ばしさを振り撒きながら登場する。

 上には、温泉卵と紅生姜。具は、細切りの佐賀牛とキャベツにピーマン。モチモチとした食感が魅力の中太麺は、出汁を注いで炒められ、食べると出汁の丸い香りが漂う。そこに、辛味の強いオリジナルブレンドソースが合わさり、個性的な味わいを演出している。添えられた海苔やマヨネーズを好みでかけてもよし、黒酢をかけても面白い。

 その他、ソース焼きそばではないが、関西風の塩だれで、エビ、イカ、アワビ、ホタテ、野菜類が入った「心斎橋風海鮮焼きそば〝旨塩〟」三千八百円もある。こちらは、酢と辣油で味を少しずつ変化させながら食べるといいだろう。

東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ(東京) ザ・メイン ロビィ階 
電話=03(5275)3177
営業時間=7時~24時(焼きそばの提供は11時~21時)
定休日なし
※別途税・サービス料10%
ソース焼きそば
スイーツ、軽食
お好み焼き 福竹
お好み焼きの後は
名物女将の焼きそばで〆る

 都心から足を運ぶ人が絶えない人気のお好み焼き店。ミックスお好み焼き「ふくたけ天」千五百五十円、カレーの風味がお好み焼きに合うことを知る「カレー天」八百六十円、鉄板バター焼きの「甲いか」五百五十円や「山芋」四百二十円、「はんぺん」四百七十円など、人気の料理を食べた後は、ぜひ焼きそばを頼みたい。

 「ミックスそば」千百三十円は、他店の一・五倍の量があるが、難なく食べられてしまう。その秘訣は、いかに美味しく焼きそばを作るかという、名物女将・永本初子さんが理論的に考え抜いた技である。

 まず豚肉は、熱くなってコラーゲンでくっつかないように、鉄板が熱くならないうちに加えてよくほぐす。次に麺も含めた残り全部を鉄板に広げ、炒めていく。コテを器用に使い、熱い空気と冷たい空気が混ざるように返していく。塩は全体に行き渡るよう高所から振り入れ、胡椒はくしゃみが出ないように近くで振る。ソースは回すように一気にかけて、均等に混ぜる。最後は、青海苔を満遍なくかけて出来上がり。

 食べれば、なんとも優しい味わい。ソースの量が精妙で、一口また一口と食べたくなる、飽くことない味に仕上がっている。キャベツやもやしの炒めも精妙で、シャキシャキとみずみずしく、それが柔らかい食感のそばと好対照で、一層食欲を高める。

 女将さんのマシンガントークも、この店の魅力の一つ。どの料理も抜群に美味しいだけでなく、女将さんに会いたくて店を訪れる人も多いという。利用は二名から。

東京都大田区東矢口1-17-11
電話=03(3739)4064
営業時間=17時半~23時(21時LO)
定休日=月曜日(祝日の場合は営業)
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