味のパトロール<読者情報>

姫野 泉さん 東岳証券(株)業務企画部

串揚げ屋の概念を覆す
コースメニューとサービス

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 賑やかな銀座中央通りから一歩入った静かな通りの交詢ビルに「銀座 六覺燈」はあります。真っ白な壁と燈籠、小さな木製の表札から、高級店の緊張感が伝わってきます。
 店に入ると、素敵な着物姿の女将さんと店長兼ソムリエの鈴木さんが笑顔で出迎えてくれます。店内にはカウンターとテーブル席があり、おしゃれなカップルやスーツ姿のビジネスマン、外国人などで賑わっています。

 カウンターではシェフの手捌きをライブで見ることができ、席に着くと、ソムリエがシャンパンを注いでくれます。ビールも良いですが、ソムリエの厳選したシャンパンやワインを頂いたほうが、ムードもグッと上がります。

 ディナーメニューは全ておまかせですが、もちろん苦手な食材は融通して頂けます。串揚げは二十本出されますが、途中でお腹がいっぱいになったらストップすることもできます。コースは車海老からスタートし、野菜や肉、旬の食材など多岐にわたります。五種類のディップソースとレモンが用意され、お店の方が勧めてくださる、それぞれの串に合ったソースをつけて頂きます。串揚げはいずれも、味わいはさることながら、見た目も芸術品のような美しさ。インスタ映え間違いなしの、もってのほかやとんぶりなどでかわいくデコレーションされた串揚げも楽しめます。

 食事の最後には、エスプレッソと旬の果物をふんだんに使ったデザートプレートが供され、コースを爽やかに締めてくれます。「串揚げ屋で女性をエスコート?」と思われるかもしれませんが、食材の新鮮さや、油のキレが良い薄付きの衣、そして締めのデザートは、女性を喜ばせること間違いなし。串揚げ屋の概念を覆してくれます。

 また今年の八月にはシンガポール店もオープンしました。ラッフルズ・ホテルやリッツ・カールトンに近い好立地にあり、銀座と同様のサービスと味をシンガポールにいながら楽しめます。

 「六覺燈」は、落ち着いた雰囲気の中、お店の方がひとりひとりに合った対応をしてくださり、大切な人の接待やデートにも利用できるお店です。皆様ぜひ足を運んでみてください。

銀座 六覺燈
●銀座 六覺燈 銀座店
東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビルディング4階
?03(5537)6008

●銀座 六覺燈 シンガポール店
331 North Bridge Road #01-04,Odeon Towers, Singapore 188720
?+65(6266)1077

稲本直哉さん 経営コンサルタント

六本木にオープンした
日本酒立ち飲みバー

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 六本木の煌びやかなネオン街にオープンした、日本酒立ち飲みバー「STAND BAR SEN」。

 六本木の名所となっているうどん屋「つるとんたん」の隣のビルにある立ち飲みバーに、私は友人に誘われるがままに入った。

 入るとそこは、想像していた立ち飲み屋とは違い、一番最初に目についたのは、なんとDJブースが!? 店主に聞くと、二十四時からはDJタイムになるという。六本木の飲み屋らしい発想だ。

 店は洗練された雰囲気で、緑を基調とした面長の店内には、重厚な木のカウンターが両サイドに配置され、オブジェとしていくつもの盆栽が置かれている。

 この店の特徴が面白く、まず最初にチケットを購入して電子メニューから酒や珍味を選ぶ。チケットは一枚五百円で、三千円(五百円×六枚)分から購入可能。他に五千円(十枚)、一万円(二十枚)のチケットがあり、一万円購入すると五パーセント還元される。五百円から日本酒や生ビールなどの酒や、つまみが頼める。

 日本酒の種類は五十種類ほど。その他に「隠し日本酒」を合わせると六十種類以上になるという。「隠し日本酒」とは、限定の酒や希少な酒のことで、店主に気に入られないと出てこないらしい。

 実は、私は友人に連れて来てもらった手前言いにくかったのだが、さほど日本酒が好きではない。ただ「限定」に弱いもので、店主と仲良くなりたくて話をするうちに、数々の日本酒を事細かに説明してくれるようになり、一見の私に「隠し日本酒」を振る舞ってくれた。

 美味いアテと日本酒のマリアージュは、それまで知らなかった世界を知るきっかけになり、私は少し日本酒が好きになった。

 好きでないものを好きに感じさせてくれる店主の日本酒に対する姿勢や気持ちに熱く共感した私は、この後この店の常連になったのだった。

STAND BAR SEN
東京都港区六本木3-14-13 UFビル1階
TEL 03(6447)5425

岩永麻理子さん 主婦

料理もお酒もサービスも大満足
リピート必至の心地いい店

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 「人が好きで肉が好き」をポリシーとして数々の人気店を展開するセレソングループの原点である神田の名店「好ちゃん」を譲り受け、今年二月にご主人が脱サラしてオープンした「焼肉・塩ホルモン 三ちゃん」。オープン日はご主人のお父様の誕生日であり、なおかつお父様の名前を店名にしたとのこと。とても親孝行のご主人である。

 神田駅南口から商店街を経て外堀通りを越え、百五十メートルほど直進した先にある大きな提灯が店の目印で、駅からは徒歩約五分。神田という立地によく合う、いわゆる昔ながらの庶民的なホルモン焼き屋といった空間である。そこがまた気取りがなく落ち着く。煙を吸い込む吸気ダクトが各席に配備されているのだが、店の計らいで大きなビニール袋を配布してくれるので匂いがつきたくないものはその中へ。

 塩ホルモン屋というが、前菜から素晴らしい。

 茹で豚は、トロトロの脂と、添えてあるタレがキムチベースの他にはない美味しさで酒が進む。他にも、野菜のメニューがこれもまたうまい味付けをしており、その中でもピーナッツもやしのナムル、春菊バクダンはオリジナリティーにあふれ、野菜嫌いでも箸が進むこと間違いない。

 メインの焼き物は、全てが品質といいカットの仕方といい安心するものである。厳選された和牛の赤身を仕入れているので、希少部位ももちろん美味しいが、おすすめは新鮮なホルモンで、食べれば肉質の高さがすぐにわかる。繊細な味付けでホルモンが苦手な人でも楽しめるほどのハイレベルである。

 一品料理もホルモン屋らしからぬイタリアン調のメニューが何品かあり、いずれも見事。

 締めは三ちゃん名物の旨辛テールスープちゃんぽん。麺は硬め、スープは程よい辛さでお腹いっぱいでもペロリと進んでしまう美味しさだ。
 全ての料理にオリジナリティーがあり目移りしてしまうメニュー展開になっているので、何度もリピートする人が多いのもわかる。

 そして、お酒のバリエーションも多いので飲み過ぎに注意である。

 何を頼んでも美味しく大満足だが、何よりスタッフのサービスが気持ち良い。みんなでワイワイとお酒を飲むのもよし、家族で楽しむのもよし、一人でふらっとカウンターで食べるもよし。とても良い雰囲気で過ごせる店である。

焼肉・塩ホルモン 三ちゃん
東京都千代田区内神田1-11-10 コハラビル地下1階
TEL 03(5280)6188