味のパトロール<読者情報>

岡江久美子さん 女優

NYで人気のチョップドサラダ
日本一号店オープン

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 ニューヨークで流行りのチョップドサラダをご存知ですか? 野菜、肉、豆などを刻み、スプーンで食べるサラダで、ヘルシーなのに食べごたえもあり、副菜ではなく一つのメインディッシュとしてブームを呼んでいます。

 私は料理をすることが好きで、栄養バランスにも気を付けていますが、撮影の仕事などでお弁当が続くと、野菜のミネラルや酵素、タンパク質が不足しているなあと感じてしまいます。そんなときに出会ったのが、「CHOPPED SALAD DAYS(チョップド・サラダ・デイズ)」。二子玉川ライズ・ショッピングセンターにある、チョップドサラダとブリート(小麦粉で作られたトルティーヤに具材を乗せて巻いたもの)の専門店です。

 お店に入ると、カウンターに並べられた食材の多さに驚かされます。三十種類以上あり、「どうやって頼めばいいの?」と初めは迷いましたが、店員さんが親切に説明してくれるので、安心して注文できます。「この組み合わせが美味しいと思って考えた私たちのオリジナルメニューです」と勧めてくれた、十種類の定番サラダの中で私が特に好きなのが「ポケ・ボウル」と「スパイシー・コリアンダー」です。 ポケ・ボウルは、刺身を調味料に漬けたハワイの郷土料理「ポケ」を使ったサラダ。五穀米が入っているので腹持ちが良く、練りごまベースのドレッシングが食欲を引き立てます。スパイシー・コリアンダーは、たっぷりのパクチーやチキンにグリーンカレー風味のピリッとしたドレッシングが癖になります。店内で調理しているグリルドチキンは香ばしく、脂身の少ない胸肉なのでヘルシーにタンパク質をとることができます。

 最近では注文にも慣れ、その日の気分で具材を追加したり、ドレッシングを変えてみたり、私のお気に入りの味を見つけることが楽しみの一つです。野菜と果物の栄養価を崩さないよう低速のジューサーで作られた、コールドプレスジュースと一緒にいただいています。

 店員さんが専用のカッターを使って目の前でチョップしてくれる様子は見ているだけでも楽しく、斬新なスタイルにすっかり虜になってしまいました。出来上がったサラダはお持ち帰り、またはイートインスペースも利用できます。

 野菜の美味しさを実感できる「チョップド・サラダ・デイズ」。ぜひ、皆さんもお気に入りの一品を見つけてみてください。

CHOPPED SALAD DAYS
東京都世田谷区玉川2-21-1 二子玉川ライズ・ショッピングセンター ステーションマーケット1階
TEL 03(6805)7507

小林弘尚さん 麻布十番 「フロマージュカフェ・フェルミエ」 統括責任者

日本で一番
星(シンガポール?)に近い店

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 まさに裏通りの隠れ家。にもかかわらず毎日多くのお客さんで賑わっている。六本木ヒルズの近く、ひっそりした裏道にぼんやり浮かぶ店の灯りは幻想的でさえある。鬱蒼とした植栽に覆われた門を通り、テラス席を横目に店に入る。店内は白を基調にしたコロニアル調のモダンな作り。天井が低くこぢんまりした空間は穴蔵的な雰囲気が漂うが、不思議と圧迫感は感じない。漁船のランプのような巨大な電球からの程よい暗さが心地いい。

 ここは都内でも数少ないシンガポール料理のレストラン。看板メニューは店名にもなっている「海南鶏飯(シンガポールチキンライス)」。オーナーの中西君は大学の後輩だ。「開店は二〇〇三年五月。開店当時は、シンガポール料理の文化はまだまだ日本ではマイナーな存在で、毎日閑古鳥が鳴いていました。しかしここ数年アジアビジネスの中心地として、そして世界的な観光地としてのシンガポールがメディアで取り上げられる機会が多くなり、お客様もかなり増えました」とのこと。

 さてその看板メニューの「海南鶏飯」とはなんぞや? 茹でた鶏肉、そしてその茹で汁で炊いた米飯を共に皿に盛り付けた、(マレーシアやシンガポール、タイなどの)東南アジア周辺地域で非常に一般的な庶民の定食。特にシンガポールでは「国民食」と呼ばれるほどの人気がある。ここ海南鶏飯食堂でもスプーンで心地よく切れるくらい柔らかく茹で上がった鶏はプルプルジューシー。茹で汁で炊いたジャスミンライスも香りが良く鶏とこのご飯だけでも十分! というくらい食欲炸裂なのだが、濃甘醤油、生姜、チリの三種類のソースを好みで混ぜながら足すと、もうスプーンが止まらない! いつも食べ終わりは満腹で後悔する、まるであの「ラーメン二郎」のような魔性の料理である。平日のランチはこの海南鶏飯とカレーの二品のみを提供。ライスとソースはおかわり自由なので近隣の多国籍金融系会社員たちの胃袋を満たす。

 シンガポールは中国、マレー、インドなどアジア諸国の移民文化が混ざり合う国なので、その多様な食文化を反映した夜のメニューには、世界的に人気の高いマレーのココナッツヌードル「ラクサ」、観光客に人気の高いチリクラブ、ペッパークラブやスペアリブ薬膳スープ「肉骨茶(バクテー)」など魅惑のメニューが並ぶ。

 週末は予約でほぼ満席になるので、事前に予約されることをお薦めする。

海南鶏飯食堂(ハイナンジーファンショクドウ)
海南鶏飯食堂 麻布十番本店
東京都港区六本木6-11-16 中銀マンシオン裏手
TEL 03(5474)3200

中西紫朗さん 「海南鶏飯食堂」代表

麻布十番商店街にある
一杯飲めるチーズ屋さん!

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 麻布十番駅から商店街を六本木ヒルズ方面へ向って進み、「更科堀井」の二軒隣に「フロマージュカフェ・フェルミエ」はあります。

 小さなテラス席もあるガラス張りの店の入口にはイラストレーター永井努さん自筆の可愛い牛やチーズの絵が描かれ、ショーケースにはフランスやイタリアの農家(フェルミエ)から直接仕入れた味わい深い美味なチーズが並べられています。新鮮でミルク感たっぷりな牛や水牛のモッツァレッラや、コンテをはじめとするハード系、白カビ・青カビ系といったあらゆるタイプのチーズが揃っているほか、店長が毎日焼き上げるデンマーク産フレッシュクリームチーズをふんだんに使用した自家製濃厚チーズケーキも大人気商品です。

 こちらの店ではチーズ販売に加え、店内での飲食が可能。一番人気のチーズ三種盛は破格の六百円。ジューシーなモッツァレッラと地元の老舗の八百屋から仕入れる秀逸トマトによるカプレーゼは、ブラータ・ブーファラ・ヴァッカの三種類。パルミジャーノ・レッジャーノやペコリーノを山盛り削って仕上げるボロネーゼや、紫蘇のパスタ。何故か一押しのコリアンダーサラダと玉子のピクルスなど、シンプルで美味しい料理が充実。さらに、グラス七百円前後のお手頃ワインから、セラーにはオールドヴィンテージのグランヴァンや希少シャンパーニュまで取り揃えているというデンジャラスさ! チーズの購入がてらお茶したり、ランチやちょい飲みに加え、持込ワインとチーズの会など、とても使い勝手の良い店です。

 ここは、愛宕に本社を構える言わずと知れた老舗チーズ卸会社「フェルミエ」の直営店であり、今年四月からこの店の統括責任者をされているのが私が敬愛する先輩小林弘尚さんです。某総合商社のご要職から何故か突然華麗なる転身をし(?)、本当にその会社で働いていたのかと疑問に思うほど慣れた手つきでチーズをカットし、鍋をふり、洗い物をし、ワインをサービスしている姿は、既にベテランの域に達しているかのようであります。

 テーブル六席、カウンター四席、テラス三席のとても優しい空気の流れる居心地のよい店です。是非一度訪問して、美味しいチーズとワインに元エリート商社マンの接待テクニックを学んで頂ければと思います。

フロマージュカフェ・フェルミエ
東京都港区元麻布3-11-3 センチュリー六本木101
TEL03(6721)1377